【耳元のおしゃれで華やか】

ピアス・イヤリング

顔の近くにつけるピアスやイヤリングは、表情を明るく見せる効果がある。耳たぶ以外につけられる、新しいアイテムも登場。楽しみ方の選択肢も広かっている。

「忙しかったり、落ち込んだりして顔色がさえない時につけると、それだけで気分も上向きに。まるで美容液のような効き目があります」。雑誌「婦人画報」などで活躍するスタイリストの伊藤美佐季さんは、耳元のおしゃれのよさをこう話す。イタリアでジュエリーを学び、「そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら」(ダイヤモンド社)の著書がある。

年を重ねると、肌の悩みを化粧で隠しにくくなる。耳元につやのあるものを取り入れることで、チークを入れるよりも生き生きと見せられるという。ピアスやイヤリングはさほど服装に左右されず、ショートカットやグレーヘアとの相性もよい。

多彩な形や素材、デザインがある中から、どう選ぶとよいか。

大人の女性に伊藤さんがすすめるのが、光沢のある金属だけのものや、多少の存在感があるデザインだ。例えば、直径8_以上のパール。冠婚葬祭だけではもったいない。カジュアルな服装に合わせることで、落ち着いた雰囲気を演出できる。レフ板のような役割もある。逆に、パールに限らず繊細なタイプは、顔の輪郭がはっきりしている若い人向きという。

「シンプルなものをつけるのは50代が最後のチャンス。60代になったら、華やかなものが映えるようになります」。こう話すのは、ファッションのブログで情報発信をしているRoさん。一般の人向けのスタイリストとして、SNSを活用し幅広い年代の人の悩みを聞き、着こなしや買い物の指南をしている。

「似合うピアスやイヤリングは、顔や耳の形、肌の色、髪とのバランスを見ていくと、自分に合ったものが絞り込めます」。例えば、丸顔の大は、縦に長いデザインのものを。顔の輪郭が強調されないからだ。面長の人は、比較的どんなタイプも似合う。耳の形に注目すると、耳が大きめで耳の下辺が鼻の下辺より低いところにある人には、小粒タイプか、揺れるタイプでも短めのものがおすすめ。逆に、耳が小さがったり、耳の下辺が鼻の下辺より上にあったりするなら、揺れるデザインがなじむ。

金属は、肌の色に雰囲気の近いものを選ぶとよい。「金」だけでも、イエローゴールド、ホワイトゴールド、シャンパンゴールドなど多彩。黄色みが強い肌色なら黄色系、青みが強い肌色なら白系の金属が合う。ピンクゴールドは、比較的誰にでも似合う色だ。金属アレルギーが心配な場合は、皮膚科で調べてもらうことができる。

髪にしっかりボリュームがある人は、大きく濃い色のものを選ぶとバランスが取れて引き締まる。逆に、髪の量が少ない人は、小さめで淡い色がよい。重ねづけしたり、動きのあるデザインを選んだりすると、無難にまとまりすぎない。

ここ数年で広まっだのが、耳に挟んだり、引っかけたりして装着する「イヤーカフ」だ。穴を開ける必要がなく、イヤリングと違って耳たぶ以外にもつけられる。ドラマ「グランメソン東京」で鈴木京香さんがつけていたのも話題になった。

伊藤さんは「耳の上の方に複数つけてもいいし、ピアスと組み合わせてもいい。ピアスも、左右で変えてみるのも一手。耳まわりのアクセサリーは自由度も選択肢もぐっと増えました」と歓迎する。

指輪やブレスレットが自分でも見えるのに対し、ピアスやイヤリングは人から見られる機会が多いものでもある。「『素敵だね』とほめてもらえば、元気になれます。年齢を問わず多くの人に気軽に楽しんでもらえたら」(栗田優美)



(出典:朝日新聞、2020/03/28)

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