【運転時の休憩 安全運転のため2時間ごとが目安】

春の足音が近づくと、ドライブで遠くに出かけたくなります。でも、日頃の疲れからか、運転中なのについウトウトする人はいませんか? 正しく休憩し、安全運転を心がけましょう。

居眠り事故は、ブレーキをかけられないため大事故になりやすい。死亡事故の約2割は居眠りが原因とみられている。人は2時間おきに眠くなるリズムがある。目がゴロゴロしてきたり、かゆくな。つたりするのは眠気のサイン。その後、目の動きがゆっくりになり、ついには目を開けたまま脳が寝る「瞬眠」という状態になる。わずかの時間だが眠った状態になり、危険に気付くのが遅れる。

追手門学院大の東正訓(ひがし・まさのり)教授(交通心理学)は「睡眠不足は飲酒並みに危険だ」と指摘する。 残業が多く、通勤時間も長い日本人は、そもそも寝不足ぎみ。米国の研究では、7時間以上寝た人と比べ、5〜6時間しか寝ていない人は事故のリスクが1・9倍、4時間未満では11・5倍だったという。1日だけ長く寝ても日 頃の睡眠不足を取り戻せないが、少なくとも、長時間運転する前日の夜は十分な睡眠をとることを心がけたい。

休憩は2時間ごとが目安で、20分以内の仮眠がおすすめだ。直前にコーヒーを飲むと、起きるタイミングでカフェインの作用が出てすっきり目覚められる。起きたら外に出て散歩すると、体が目覚め、エコノミークラス症候群の予防にもなる。ただし、仮眠は20分を超えると眠りが深くなり、目覚めが悪くなる。

休憩場所を決めておくのも、ドライブの楽しみになる。全国に1100ヵ所以上ある「道の駅」では、地域の特産品を買え、観光情報が得られる。高速道路にはおおむね約50`間隔にサービスエリア(SA)があり、SAより規模の小さなパーキングエリアも含めると約15`間隔でいずれかの休憩施設がある。

NEXCO西日本関西支社によると、授乳用の個室やドッグランを設置したSAがあったり、宝塚北SAでは宝塚歌劇 団OGによるショーを毎月開催したり。家族で休憩を楽しめる工夫をしているという。(後藤一也)



(出典:朝日新聞、2019/02/23)

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